初恋はレンタル彼氏

私はバカだ。



「私…愛梨の連絡先知らないからさ・・玲から…」

「莉緒」

「え…」


私の言葉を止めるように言う玲。




「あいつのことは…気にすんな」

「き…気にするよ。私、愛梨との条件で…学校では玲と話したりしちゃダメって言われてるのに・・最近は毎日さ…」

「いいじゃん。別に学校で話しても」

「・・・」

「俺はお前と、学校でも一緒にいたいよ」


！！！




なに、急にっっ

突然胸きゅんなこと言われても、困るんですけどっ





「あいつには…俺から言っとくよ」

「・・・」


そう言って、玲は携帯をポケットにしまった。




”誰とメールしてんの？“

それすら聞けない…


玲は、私の本当の彼氏じゃないから。




こんなに近くに玲がいるのに、

心はすごく遠く感じる……