千の夜をあなたと【完】
エスターは弾を装填した後、寝台で眠るセレナに目をやった。
……あの人と同じ金の髪、緑の瞳……。
セレナを見つめるエスターの瞳は、懐かしさと優しさ、そして揺らめく炎のような熱情に満ちている。
エスターはセレナの髪をさらっと撫で、呟くように言った。
「あなたは私がお守りしますよ。どんなことがあっても、ね……」
言い、セレナの頬にそっと口づける。
夢うつつの中、くすぐったそうに身じろぎしたセレナをエスターは優しい目で見つめていた。
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