千の夜をあなたと【完】




「さ、どうしますか、セレナ? ……恐いのであれば、今日はここまでにいたしますが」


エスターは目を細め、セレナの頬に口づけを落としながら言う。

優しく熱い口づけに押されるように、セレナは言った。


「……お願いします、エスター様……」


エスターは少し笑い、さらっとセレナの髪を撫でた。

……その愛しげな手付き。

エスターはセレナの頬を撫で、目を細めた。


「……本当に罪な方だ、あなたは。……いや、罪人は私か……」


言葉とともにエスターの躰がセレナの足の間に滑り込む。

エスターの腕が膝裏に入り、セレナの足を大きく開かせる。

セレナはぼうっとしたまま、エスターの手に身を委ねていた。


「……力を抜いていてくださいね、セレナ」


エスターはサイドテーブルに置いた小さな容器を開け、中に入っていたクリームを指先で掬った。

そのままセレナの足の奥に指を入れ、広げるようにゆっくりと動かす。


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