千の夜をあなたと【完】



セレナは一瞬異物感に息を飲んだが、やがて足の間がじくじくするのを感じ、息を飲んだ。

潤んだそこがまるで生き物のようにひくひくと動き出す。

エスターはその状態を確かめた後、すっと指を抜いた。

セレナの足をさらに大きく開かせ、自身の躰を押し付ける。


「これはあなたが望んだことだ。……けれど私も、ずっと望んでいた……」

「……エスター様……」

「教えてあげますよ、セレナ。……全てをね」


言葉とともに、熱いものがセレナの足の間を襲った。

それは焼ける灼熱のようにセレナの躰を貫いた。

セレナは衝撃と痛みに背を仰け反らせたが、エスターの腕は強く、身動きひとつできない。

やがてその痛みは快楽へと変わった。

さきほど塗った薬のせいだろうか、中でこすれる度に、ひくっと蠢く。


「……あ……あぁ……っ」


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