千の夜をあなたと【完】
『愛してる! ……何度でも言う、俺はお前を愛してる!』
イーヴの言葉はレティの心に衝撃を与え、同時にこれ以上ない喜びを与えた。
イーヴは、自分を愛してくれていた……。
そして今、イーヴはその言葉を証明するかのように容赦なく自分を奪おうとしている。
その情熱が、愛情が、泣きそうなほどに嬉しい。
けれど……。
レティは足の間に与えられる快楽に喘ぎながら、ぎゅっと目を瞑った。
レティの体の深い部分を熱いものが何度も貫く。
もう足に力が入らないのに、快楽を与えられると、きゅっと足の間が収縮する。
イーヴは額に汗を滲ませ、レティを青灰色の瞳でじっと見つめる。
その目が何度もレティに『愛しい』と告げる。
熱と快楽にぼうっとするレティの体を抱き寄せ、イーヴは熱に浮かされたように囁く。
「想像してたより、ずっと可愛い。お前、この俺を狂わせるつもり?」
「……あっ、あ……ぁあっ」
「いや、俺はもう狂ってるのかもな。お前に初めて会った時から……」