見つけた。
恐る恐る廃墟に入ると、直立不動の男の人がいた。
髪は真っ白。
顔も真っ白。
服も真っ白。
それは、この暗すぎる廃墟には、少し眩しかった。
「十五でねえやは…あれ…着てくれたの?由衣。」
名前を呼ばれた瞬間、あたしはすべてを思い出した。
髪は真っ白。
顔も真っ白。
服も真っ白。
それは、この暗すぎる廃墟には、少し眩しかった。
「十五でねえやは…あれ…着てくれたの?由衣。」
名前を呼ばれた瞬間、あたしはすべてを思い出した。