やんきーwithお姫様

｢華歌!!｣


｢美奈子…？｣
｢心配したんだから…！華歌が危ない目にあってたりしたら私…｣


｢美奈子…ごめんなさい…｣
｢無事で良かった…。｣


｢美奈子……｣



｢なーに泣いてんだよ！｣




｢祐哉君…？｣
｢探したんだぜ？｣
｢ごめんなさい…｣
｢謝んなよ！ただオメーが心配だったからさ。｣
｢ありがとう…。｣
｢無事で良かったな。｣



｢さ、良哉帰ろうぜー!｣
｢───…………｣
｢良哉？｣
｢──あ、あぁ………｣
｢良哉お前何か変なモン食ったか？｣
｢かもな。｣
｢お前変！｣
｢あぁ…悪ぃ……｣



｢華歌！良哉君に助けてもらったの？｣
｢えぇ。良哉君って優しいのね…。｣
｢良かったじゃない！良哉君華歌の事好きだったりしてね！｣
｢そんなんじゃありません…でも…優しかった…｣
｢華歌が…珍しいわね。｣
｢ふふっ…｣


｢それに比べて祐哉って奴は…｣
｢祐哉君…？｣

｢意地悪いの！気が利かないし!!｣


｢んだとテメー！｣


｢ほんっと地獄耳ね!!｣
｢テメー女じゃねーよ!!｣
｢なんですって!?｣
｢さっきからいちいちウゼェんだよ！｣



────……『さっき』？

美奈子は…さっきまで祐哉君と一緒に……


気にしなくてもいいわよね…

｢──………………｣


でも…何か…………嫌…


二人がお付き合いをしていたら……？

わたしは…どうすればいいの…？


まだ…気になり出したばかりなのに…諦めるなんて嫌よ…

どんな顔していればいいの…？




わたしは…素直に祝ってあげられないわ…




まだ…付き合ってるって決まった訳じゃないし…考えすぎよね…