やんきーwithお姫様

「良哉!!オッス!」
「祐哉…オッス。」

「なんかさ、昨日のヤツ変だったよな。」
「昨日の奴…?」
「あの…聖・鈴蘭学院…だっけ?の女!」
「あぁ…あいつか…」


「けっこーおもしれぇヤツだったな(笑)」


「あぁ。」


あの生徒会長…だっけ?

何か…変なヤツ!

可愛げねぇのに…お嬢様とかありえねーっつの!



お嬢様はもっと…上品で可愛くて…


「だぁぁ!!イラつく!!」

「どーしたんだよお前w」

隣に居る良哉が笑いながらそう言った。


「いや…あの子の事思い出してさ…」



「………………。」




一瞬にして良哉の顔が曇る…"あの子"とは……オレらが初めて恋したお嬢様…


今はアメリカにいる…オレ等が6歳の頃引っ越して行った。


小さな儚いオレ達の思い出…


それは決して忘れちゃいけねぇ…



絶対オレ等が…また…あの子を守るんだ!

「な!!良哉!」
「は…?何が…?」

「何でもねーよ!!行くぞ!!」
「何だよあいつ…妙にテンション高ぇなw」



俺と祐哉は幼なじみ。
小さい頃からの仲…

中学は別々だったが…気付けば俺が中学を辞めて良哉と同じ高校に行こうと決めてから今日までずっと一緒に居た。


馬鹿な奴だけど居ないと困る…つか居ないなんて想像つかない…。


お馴染みは祐哉と俺と…名前も知らない女の子…


俺と祐哉はライバルで仲間…何か変な存在だったけど…あの頃が一番楽しかった…。



「祐哉!!良哉!!大変だ!!」



「狂高のヤツか!?」

「いや…そーじゃねぇんだよ…!」
「あ?」
「そーじゃねぇってどういう事だよ…。」


「それが……」
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