神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 「わたし…死にたくない」

 「そうだね」

 「誰も傷つけたくないの」

 「そうだろうね」
 
 一体、そう願いながら、そうあれる人が何人いるのだろうか。

 ロキはそんなことを考えながら、ミッシェルとの距離を縮めた。

 
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