神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 「…簡単に言えば、あなたの中に渦巻く恐怖と言う感情を取り除き、マスターが引き受けたのです」

 チラリとロキを見上げるシャクナに、ロキは笑いかけた。

 「そんなこと」

 「出来ます。マスターは神と同等以上なのですから」

 神と並ぶ、否、それ以上などおこがましいが、ロキならばそうかもとミッシェルを妙に納得させた。

 「これからどう生きるのか、よく考えなさい」

 シャクナの呟きにミッシェルが俯けば、ロキはシャクナに横になる様命じた。



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