神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 何を楽しみに生きればいいのか。

 行き場などないのに。

 存在価値さえなく、できることもなく。

 長らく幽閉され、世界がどうなっているかも知らず、食べ物の得方(えかた)さえ知らぬ小娘に何が出来ると言うのか。

 正直、絶望しかなかった。

 ゆえの恐怖。


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