響き
面影を頼りに。
帰り道、一人電車に揺られながらお気に入りの曲をイヤホン着けて聴いていた。
これは決してワザとではないのだが、
私がエンドレスで聴いてしまう曲は、大抵切ない歌ばかり。
そうして、こんな独りきりの時、そんな曲を流すことで昔を思い出す。
目を閉じれば、あの頃の世界が蘇る。
想えば叶うわけではないけれど、思い出さずにはいられない。
記憶の中では、幼いままの君
どんな大人になったのだろう…