涙桜
涙の夜桜
~さあ~
桜が舞う。
はらはら舞う。
まるで私の涙を隠すように。
「まだ、出会えない・・・・・」
わたしはそっと桜を眺めながら涙を流す。
今も、傍にあります。
貴方との思い出、ぬくもり。
今も、覚えています。
微笑み、しぐさ。
私、夢平 瑞樹は前世の記憶があります。
そして、現世で待っている人がいます。
「どこに、いるの?」
今日も思い出の桜の前で待つけれど
あなたは来ない。