涙桜
~入学式~

「新入生はこのまま各クラスに戻るように!!」

体育館に放送が響き渡る。

「瑞樹戻ろう!!」

「うん。」

舞と一緒に戻ろうとした私はいきなり腕を掴まれた。

「君、ちょっとこっちきてくれない?」

「え?」

みるとそこには沖田さんが居た。

前世と、同じ姿、声のまま。

「ちょ、み、瑞樹?」

舞は混乱したようにわたしを見る。

「大丈夫だよ。先生に少し具合悪いから保健室に行ったって言ってね。」

「う、うん・・・・」

私はそのまま腕をひかれてあるいた。

すると部室のようなところに連れてこられた。

「おい、総司。そういう連れて来方したのかよ。」

中から声が漏れる。

「そういう左之君だって引っ張ってきたんでしょ?」

「まあな。」

沖「はい。ついたよ。」

そして私は目を見開く。

そこは、剣道場だった。

瑞「ここ・・・・」

斎「まず、お前はなぜここに連れてこられたかわかるか?」

斎藤さん。いいや、斉藤先輩が私に遠慮がちに尋ねる。
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