涙桜
瑞「・・・はい。お久しぶりですね。斉藤さん、沖田さん。原田さん、平助くん・・・・」

私は零れてくる涙を気にせずに笑った。

原「ああ。やっぱりお前も覚えていたか。」

瑞「ええ。」

沖「久しぶりだね。瑞樹ちゃん。だから僕に素直についてきてくれたわけだ。」

平「だからってあんな連れ出し方するなよな!!」

そう叫んだ平助君の声でみんなで笑った。

・・・・・・・・・

これが、入学式の想いで。

原「でも、まだ瑞樹、あえてないのか?」

世間話をしていると原田さんが話を切り出す。

みんなが静かになる。

瑞「はい。まだ、現世では出会えてない見たいです。」

原「そうか・・・」

平「でもさ!絶対出会えるよ!俺らも出会えたんだしさ!!」

瑞「うん。」

沖「そうだよ。あの人変なところで行動が遅いから。」

斎「総司。変なところとは言いすぎだ。」

沖「相変わらず斉藤君はあの人が大好きだねえ。」

すると扉ががらっと開く。

「おーい!みんな部活にはまだ早いが来てくれ!!」

顧問の新八先生の声でわたし達は立ち上がる。

原「まさかあいつが俺より年上なんて日がくるなんてなあ。」

原田先輩は苦笑いを浮かべてる。
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