キウイの朝オレンジの夜
何とか・・・・なる、んだろうか。
そう言えば、玉砕って玉が砕けるって書くんだよね。・・・玉緒、砕ける・・・。
自己嫌悪で泣き出した菜々を更に慰めてから、あたしは彼女を部屋に突っ込んで同室の女の子に「泣き上戸なの」と説明してあとを任せ、自分の部屋にフラフラと戻った。
ドアを閉めてからぼんやりと考える。
・・・・今晩、一人部屋で良かった・・・。
夕波さんと同室だと泣けない。
なんて情けない、あたし。自分で告白もせずに勝手に自滅だ。
「・・・ふ・・・」
ぼたぼたと涙が落ちだした。あたしは明りも付けずにそのままで泣く。声は出さずにしゃがみ込んで涙を落とした。
鼻が詰まって呼吸が出来ない。ぐっと両目をきつく閉じた。
ああ――――――――――・・・どうしたらいいんだろう、これから。
明日の朝は?
その次に支部で会うときは?
何も起こらずにスルー出来るだろうか?
そんなの無理だ。こんな状態では――――――――――
チャイムが鳴った。