彼の愛は異常だ
「あっ……!っ……ガッ……」
苦しい
何とか手を離そうと
力ある限り彼の手に力を入れる
「…苦しい?」
「あぁっ…!………っ……くっ………」
息ができない
苦しい
「でも…まだ死なせないよ」
「ガッ……ハァハァ…」
急に締める手が離れた
「美鈴は…俺と永遠に一緒だから…」
何を言っているんだ、こいつは
「昔から…今も…ずっと美鈴を愛しているのに…」
知ってる
「美鈴はいつも俺から離れようとする」
でも知らない
「他の奴らが離れても構わない」