変わった同居人
遺された物
月日は流れ夏休みのある日のこと。
コンコン…
部屋の扉が静かになる。
「はい。」
返事をしながら扉を開けた。
「アイス、食べないか?
コンビニ行ったついでに買って来たんだが…」
「ありがとうございます。いただきます。」
私はリビングへ行き、淡島さんと向かい合って座る。
買ってきてくれたアイスはソーダ味だった。
淡島さんはレモン味。
レモン味なんてあるんだ…
「ん?
こちらの味の方が良かったか?」
「ち、違います!
ただ興味を持っただけで……」
しまった。
言い方間違えたかもしれない。
そう思った時はもう遅かった。
「一口食べてしまったが……いるか?」
やはり気を遣わせてしまった。