変わった同居人
熱
時は流れ10月半ば。
少し肌寒くなってきた頃。
「淡島さん、今日はお仕事休んだ方が良いですよ。」
「…………行く。」
淡島さんが熱を出した。
しかも39度の熱。
とうてい仕事なんて出来る状態ではない。
「淡島さん…」
「触るな。
早く希は学校へ行きなさい。」
フラフラな淡島さんを置いて行けば、必ず無理をして会社へ行ってしまうだろう。
「行きません!!
私は淡島さんの傍に居ます!!」
こんなに激しく自己主張したのは初めてかもしれない。