変わった同居人
特別な日
「ね、ね、淡島さんって彼女いるの!?」
久しぶりの佐伯さんである。
何故なら佐伯さんは友達が多い。誰とでもすぐに仲良くなれるタイプだからだ。
今、私とこうして話すことの方が有り得ないのである。
そろそろ皆が冬休みだな…という時期。
佐伯さんが私の机にやって来た。
「さぁ……?
どうだろう?」
そんなこと一度も聞いたことがない。
というより聞いてはいけない制約がある。
聞こうとも思わないが。
「聞いてみてよ!お願いっ!!」
「……ごめん、無理だよ。ルールがあるんだ。
聞いちゃダメって。」
うーんとうなだれる佐伯さん。