変わった同居人


「だから、匿ってくれと頼む変わった男が来ましたが…追い返しました。
せめてもの慈悲で裏口から。」




淡々と告げた。




「くそっ…時間稼ぎしやがって…」


「早くその裏口を案内しろ。」


「…………」




「こちらです。」




最後に一番寡黙な奴が俺を見つめて聞いてきた。


…多分コイツが一番頭の回転が早い。


その質問があまりにも鋭かったからだ。
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