変わった同居人
「……言っておくが俺は…」
「頼む!!コレ、預かってくれ!!
そしたら俺は時間を稼ぐために出来る限り逃げるから!!」
何なんだ、一体。
「……どうしてそこまでする?」
そんなにボロボロになって。
足は震える程ガクガクなくせに。
「……別に今更更生したいとは思わねー
だけど、俺に1人妹が居るって言っただろ?」
「あぁ。」
「――俺らの組織、最近妹が住んでる近くで活動してんだよ…」
それは慈愛に満ちた悲しい色をした瞳だった。