変わった同居人


「この鍵も…アンタに預ける。」




「コレは?」




「俺の手帳の鍵。
中を見られたくなくて、いつも持ち歩くくせが出てあの日も持って行ってたんだ。」




「手帳は妹が?」




「あぁ。家に置いてきたからな。
まぁ、鍵の部分取り外してたら意味ねーんだけど。」




「……どうして俺なんかに?」




「コレも何かの縁だ。
妹に会うようなことが会ったら……いや、いいや。
こんな兄貴…いらねーよな。
もし、会ったら妹には…希には……何も言わないで欲しい。
きっともう、俺のことは忘れてるだろうから。」


――――…

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