ペーパースカイ【完結】
「あたしね、この人大好き!って思ったらすぐ相手に告っちゃうし、したいって言われたらうれしくって、エッチもすぐしちゃうんだ。

それでつきあい出しても、実は他にもつきあってる子がいたり、セフレがたくさんいたりして…。
結局、あたしが振られちゃうの。
一番目には絶対なれない。
二番目だったり三番目だったりするから、いっつも切り捨てられちゃうんだよね…」


本当は、一番、二番なんて、順番つけたりしない男の子に愛されたい。

あたしの事だけまっすぐに、愛してくれる人に出会いたい。

輪子にとっての陽司君みたいに。

陽司君にとっての輪子みたいに。

いつの間にかうつむいていた、あたしの前髪を輪子が優しくなでる。


「あたし…早く輪子と陽司君みたいに、ずっと仲良しでいられるカップルになりたいよぅ…」

< 11 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop