ペーパースカイ【完結】
「うっとぉしい。ママなんか、いらない」

思わず。

無意識に。

私はそうつぶやいた。

その時、何かを言いかけた芳明の肩越しにあるドアの外で


ダダダダダダダン!!!


と、ものすごい音が響いた。次いで、「キャーーーーッ!!」という輪子さんの、叫び声。

私と芳明が慌てて部屋から出ると、階段の一番下で仰向けに倒れているママの姿が目に飛び込んできた。

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