ペーパースカイ【完結】
「俺、ちょっと行ってきます」
芳明くんの腕から苺子を受け取った輪子が
「二階に行ったみたい」と彼に告げた。
頷いて、芳明くんは出て行った。
憧子のあんな大きな声、初めて聞いた気がする…。
あたしがぽかんとしていると輪子が
「やっぱりちょっとからかい過ぎちゃったかな」
と眉をひそめた。
「うん…」
余計なこと、言い過ぎちゃったかな…。
あたし、はしゃぎすぎちゃったかも…。
男性陣もあたしと輪子も黙りこくってしまった。苺子だけが無邪気に
「ママ、アイスー」
と言った。
アイス…
「あたし、持ってくる。二人のも、持ってってみる」
と、立ち上がりながら輪子に言った。
「苺子は、なにアイスがいい?」
「んとね、ばにらー」
なんだか胸がドキドキした。せっかく芳明くんが来てくれた楽しい時間に
あたしが水差しちゃったんだ…
そう思うと、今さらながら憧子に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
芳明くんの腕から苺子を受け取った輪子が
「二階に行ったみたい」と彼に告げた。
頷いて、芳明くんは出て行った。
憧子のあんな大きな声、初めて聞いた気がする…。
あたしがぽかんとしていると輪子が
「やっぱりちょっとからかい過ぎちゃったかな」
と眉をひそめた。
「うん…」
余計なこと、言い過ぎちゃったかな…。
あたし、はしゃぎすぎちゃったかも…。
男性陣もあたしと輪子も黙りこくってしまった。苺子だけが無邪気に
「ママ、アイスー」
と言った。
アイス…
「あたし、持ってくる。二人のも、持ってってみる」
と、立ち上がりながら輪子に言った。
「苺子は、なにアイスがいい?」
「んとね、ばにらー」
なんだか胸がドキドキした。せっかく芳明くんが来てくれた楽しい時間に
あたしが水差しちゃったんだ…
そう思うと、今さらながら憧子に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。