ペーパースカイ【完結】
輪子さんも芳明も驚いた顔をしたけれど、
自分が一番驚いた。なんで、泣いてんの?私…
ママなんていらないとか、思って。言っておいて。
いざ現実にこんなことが起こると、とたんに泣き出すなんて。
子供は、私じゃん。
バッカみたいなのは、私じゃん。
「憧子。もう苺は大丈夫だよ。ゆっくりだけどちゃんと治るって先生おっしゃったでしょ?
ね?泣かないで」
私をそっと胸に抱きしめてくれた輪子さんも。震えてる。震えてる。
ママが、恋しいなんて。
あの、なーーんも考えてないみたいな笑顔。
見たくてたまらない、今すぐ。
悲しいよ。会いたい。
いつものママに、会いたい。
わあわあと、ついに声まで上げて、私は泣いてしまった。
ママなんて、好きじゃない。
だけど、いなくなったら、絶対に嫌だ。
絶対に。
自分が一番驚いた。なんで、泣いてんの?私…
ママなんていらないとか、思って。言っておいて。
いざ現実にこんなことが起こると、とたんに泣き出すなんて。
子供は、私じゃん。
バッカみたいなのは、私じゃん。
「憧子。もう苺は大丈夫だよ。ゆっくりだけどちゃんと治るって先生おっしゃったでしょ?
ね?泣かないで」
私をそっと胸に抱きしめてくれた輪子さんも。震えてる。震えてる。
ママが、恋しいなんて。
あの、なーーんも考えてないみたいな笑顔。
見たくてたまらない、今すぐ。
悲しいよ。会いたい。
いつものママに、会いたい。
わあわあと、ついに声まで上げて、私は泣いてしまった。
ママなんて、好きじゃない。
だけど、いなくなったら、絶対に嫌だ。
絶対に。