ペーパースカイ【完結】
翌日は祝日だったので、輪子パパと一哉くんも来てくれた。

輪子があたしのウォークマンと数冊の本や雑誌なども差し入れてくれた。

そして、憧子は芳明くんを連れてきた。

「わー!わざわざありがとう!」

と言うと、

「いえ。お元気そうで良かったです」

と控えめに笑った。うーん、いい子だなぁ。

憧子は昨日以上にすまして、窓の外なんか見ながらあまり喋らない。

今日はこの後デート?なんて聞いたらまた怒るのかな。やめとこ。

そしたら

「憧子は、これから芳明くんとデート?」

と、輪子が聞いた。おっとっと。

「うん」

「どこ行くの?」

「んー、まだ決めてない」

憧子は、ちょっと照れながらも、普通に答えた。んむむー。

なんかやっぱりどうしても。

輪子に対しての方が素直、なんだよなぁ。







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