ペーパースカイ【完結】
それから数日、私は芳明と話すのを避けてしまった。

思い切りすねたことを言ってしまうような気がしたし

もしかしたら、泣いてしまうかも知れなかったから。

授業中、休み時間、掃除の時間や放課後も。何度も何度も芳明と目が合ったけれど

全部私が先に逸らした。

芳明は転校することをまだクラスメートに公言していないようだったので

女友達に「よっちゃん結局どうしたの?」と聞かれても

曖昧に返事をしてやり過ごすしかなかった。

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