ペーパースカイ【完結】
「紙?」

「うん!そんでね、あの紙をビリビリーって破いちゃえば、

世界はいつも光ってんの!だからあの月は、でっかい穴開けパンチで開けた

穴なんだよきっと!!」

「…それ、いいね」

「でしょっ!?」

うん。

苺の考えの方が、私のよりも何倍もいい。

たとえ明日二日酔いになっても、いつかまた恋をなくしても。

どんな時でもいつだって、世界はピカピカ光ってる。

「うぅー。またオシッコしたくなっちゃったぁ!!」

「私もしたくなってきたぁー」

「よっしゃー!連れションだぁーーーーーー!!!」

私達にはいつだって、あの巨大な黒い紙を、ビリビリ破れる力があるはず。

何度だって、ピカピカに光る世界を、作り出す事ができるはず。

ね。

そうだよね?

苺。
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