ペーパースカイ【完結】
そうしたら、これまた子供の頃みたいに
「大丈夫?」
って、ひょいっと軽々、あたしの身体を起こしてくれたのが一哉君だった。
「だだだだいじょぶです…」
恥ずかしくって顔が熱くなった。
「どうもすみません…」
パンパン、あたしが自分のシャツの埃を払っていたら、
しゃがんだままパンパン、「怪我してない?」と言いながら一哉君は、
あたしのジーパンの埃を払ってくれた。
そしたら。
一哉君の視線が、あたしのリュックの脇についてる名札に止まり、かたまった。
「?…あのー…どしたんですか?」
やっと顔が熱くなくなって来たあたしは、まだかたまってる一哉君に質問した。
「いや、…あの、君さ、歳いくつ?」
「へ?」
ナンパ?
「えっと、二十二歳ですけど」
「えっ!!」
(驚かれるのには、もー慣れてる。あたしはチビだし、童顔だから。
幸太にも言われたもん、「最初見た時、中学生かと思った」って。
中学生が、バイトするかよっ!!)
「じゃあさ、…全然知らなかったらごめんだけど。
…『綿引輪子』さんっていう女の人、知ってる?」
「えっ!!」
「大丈夫?」
って、ひょいっと軽々、あたしの身体を起こしてくれたのが一哉君だった。
「だだだだいじょぶです…」
恥ずかしくって顔が熱くなった。
「どうもすみません…」
パンパン、あたしが自分のシャツの埃を払っていたら、
しゃがんだままパンパン、「怪我してない?」と言いながら一哉君は、
あたしのジーパンの埃を払ってくれた。
そしたら。
一哉君の視線が、あたしのリュックの脇についてる名札に止まり、かたまった。
「?…あのー…どしたんですか?」
やっと顔が熱くなくなって来たあたしは、まだかたまってる一哉君に質問した。
「いや、…あの、君さ、歳いくつ?」
「へ?」
ナンパ?
「えっと、二十二歳ですけど」
「えっ!!」
(驚かれるのには、もー慣れてる。あたしはチビだし、童顔だから。
幸太にも言われたもん、「最初見た時、中学生かと思った」って。
中学生が、バイトするかよっ!!)
「じゃあさ、…全然知らなかったらごめんだけど。
…『綿引輪子』さんっていう女の人、知ってる?」
「えっ!!」