ペーパースカイ【完結】
今度は、あたしが驚く番だった。
知ってる知らないのレベルじゃない、その名前。
「今、その輪子んちに向かってるとこなんです」
そんで急ぎ過ぎて、コケたんです。
そう言ったら一哉君は
「ほんとに!?俺も、輪子さんに会いたいんだ。ついてってもいい!?」
突然、すがりついて来るような勢いで、言ってきた。
ナンパじゃなくってこれは?
もしや、輪子のストーカーか???
あたしが躊躇してるのを見て、一哉君は輪子と一緒に飲み屋で撮った写メを
見せてくれたりしながら、慌てて
「怪しい者ではないです」
と、必死でアピって来た。
そしてあたしのリュックを持ってくれて、
輪子の家まで歩いてる間も、自分は輪子とどういう知り合いか、
どういう関係か、どうして輪子の家に行きたいか、色々と話してくれた。
それらは要約すれば全て、なんて事はない。
「輪子の事が好き」
っていう意味だった。
本人は精一杯それを隠そうとしながら話していたけど。
女の勘を、ナメたらいけない。
知ってる知らないのレベルじゃない、その名前。
「今、その輪子んちに向かってるとこなんです」
そんで急ぎ過ぎて、コケたんです。
そう言ったら一哉君は
「ほんとに!?俺も、輪子さんに会いたいんだ。ついてってもいい!?」
突然、すがりついて来るような勢いで、言ってきた。
ナンパじゃなくってこれは?
もしや、輪子のストーカーか???
あたしが躊躇してるのを見て、一哉君は輪子と一緒に飲み屋で撮った写メを
見せてくれたりしながら、慌てて
「怪しい者ではないです」
と、必死でアピって来た。
そしてあたしのリュックを持ってくれて、
輪子の家まで歩いてる間も、自分は輪子とどういう知り合いか、
どういう関係か、どうして輪子の家に行きたいか、色々と話してくれた。
それらは要約すれば全て、なんて事はない。
「輪子の事が好き」
っていう意味だった。
本人は精一杯それを隠そうとしながら話していたけど。
女の勘を、ナメたらいけない。