ペーパースカイ【完結】
「苺と鬼ごっこって、超似合い過ぎ!!そこらの小学生と走り回ってても、

たぶん絶対浮かないよ!なんてったって『六年三組 相川苺』、だもんね~!!」

「えぇーー!!何それ!!!ひっどぉ~い!!!」

苺はウサギから、今度はエサを頬袋にしまったリスみたいな顔になった。

「あはははは!!」

私。

こんな大声を出して笑うのって、すごく久しぶりかも。

なんだかすごく、楽しくってうれしい。

一哉。

「ごめんごめん!!俺もそー思っちゃった!!ごめんね苺さん!!」

並んで歩いた事なんて、もちろん初めて。

私よりも、こんなに背、高かったんだな。

「なんだか、こうしてると私達、おままごとの家族みたいだね」

N池公園に到着した私達は、木陰にレジャーシートを広げた。

苺の作ってくれたお弁当は二人分だったから、みんなでつつきあって食べる、

おやつパーティーみたいになった。

「おままごと?」

苺がモグモグと口を動かしながら聞き直す。

「うん。インスタントファミリー。苺がコドモで、一哉がお父さんで、わ…」

んん?

なんかちょっと、続きを言うのをためらった私。
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