ペーパースカイ【完結】
「…小川君って…あの、前に三人でバイトの後ラーメン食べに行った子だよね?」
「そーそー」
「…仲良しの友達じゃないの?」
少なくとも、あたしの目には二人、仲良しに映ってたんだけどな…。
ピリリリッ ピリリリッ ピリリリッ
幸太の携帯が鳴った。
「…あ、俺、もー休憩終わりだわ…」
そう言って立ち上がりながら、
「別に仲良くねえよ。友達とかでもねーし」
幸太は吐き捨てるように答え、「じゃ、また後でな」と軽く右手を上げて、
立ち去って行った。
「…………」
仲良くも、友達でもないなら。
あたしは、膝に置いた飲みかけのコーヒーの飲み口をじっと見つめながら
考えていた。
なんでわざわざバイト帰りに、一緒にラーメン食べたんだろう?
だって、あの時だって。
「うちのショップ、タメなの俺ら二人しかいねーからさ。
こいつとシフトかぶると気楽だし、楽しいんだよ」
とかって、小川君の前で言ってたのになぁ…。
今日はバイト上がったら、久しぶりにデートの予定なのに、なんか。
…なんだか。
……………………………。
「そーそー」
「…仲良しの友達じゃないの?」
少なくとも、あたしの目には二人、仲良しに映ってたんだけどな…。
ピリリリッ ピリリリッ ピリリリッ
幸太の携帯が鳴った。
「…あ、俺、もー休憩終わりだわ…」
そう言って立ち上がりながら、
「別に仲良くねえよ。友達とかでもねーし」
幸太は吐き捨てるように答え、「じゃ、また後でな」と軽く右手を上げて、
立ち去って行った。
「…………」
仲良くも、友達でもないなら。
あたしは、膝に置いた飲みかけのコーヒーの飲み口をじっと見つめながら
考えていた。
なんでわざわざバイト帰りに、一緒にラーメン食べたんだろう?
だって、あの時だって。
「うちのショップ、タメなの俺ら二人しかいねーからさ。
こいつとシフトかぶると気楽だし、楽しいんだよ」
とかって、小川君の前で言ってたのになぁ…。
今日はバイト上がったら、久しぶりにデートの予定なのに、なんか。
…なんだか。
……………………………。