ペーパースカイ【完結】
三人でピクニックをしたあの日以来、一哉からのメールや電話が増えた。

私も、時々自分からメールをする事が増えたし、二人でご飯を食べにも行った。

三回。

でも、たったの三回だよ?

それなのに一哉は、三回目のご飯の帰り、私を家まで送ってくれる時に、

突然こう言った。

「輪子さん。

…もー完全にバレてるとは思うけど…俺、輪子さんの事めっちゃ好きです」

普通に雑談してる途中に、いきなりそう言われた私は、

びっくりして思わず立ち止まってしまった。

しかも、

「俺、かなり本気だから。輪子さんがもし俺の彼女になってくれたら、

絶対大事にするから」

そんなもったいないことを真顔で言ってくれる一哉に

「なに言ってんだか~!」なんて、茶々を入れる気にもなれず、そんな余裕もなく。

呆然と、ただ一哉の告白を聞いていた。

いつの間にやら、抱き寄せられてたりもして。
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