金色の師弟

恥じらいがちに控えめな胸の前で指を絡めて歩いていたルイ。

腰まで浸かる深さまでやってくると絡めていた指を解き、泉へと落とした。

そしてそのまま膝を折り、腹、胸、肩と冷たい水の中へと沈めていく。

「気持ちいー……」

ぽつりと呟き、ルイは身体の力を抜いて水面へと身体を浮かせた。

あどけない少女のように、確実に女性へと近づきつつある肢体を晒す。

人気のない泉に安心しきっていたルイに、羞恥心などはなくなっていた。
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