金色の師弟
純粋無垢な瞳を太陽のように輝かせたルイに、アデルは眩しそうに目を細めた。
自然と、足はそちらへ向かう。
メルディ王国にルイ以外の弟子は数人いるが、アデルにとってルイは他とは比べものにならない程可愛い存在であった。
「アデルさん!」
真っ直ぐにこちらへやってくるアデルに、ルイは喜びの声を上げる。
隣ではイアンが穏やかな笑みを浮かべていた。
ゆっくりと歩くアデルを待ちきれず、ルイは駆け寄ると両手でアデルの腕に飛び付いた。
「最後のあれはなんですか!?空中で身体を反転させて……しかも弓を引きながら……。どうして出来るんですか?相当難しくないですか?」
いきなりの質問攻めに、アデルは苦笑を漏らす。
両腕はしっかり捕まっているため、逃げられないだろう。
興奮冷めやらぬ様子で言葉を紡ぐルイ。
そこには、師匠への尊敬と微かな対抗心が混合していた。