☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
自殺未遂をした次の日から、わたしは家で勉強した。


学校に行かなくても、家で勉強はできる。


分からないところは、お母さんに聞いた。


お父さんも勉強を教えてくれた。


お父さんはやたらと熱心に勉強を教えてくれる。


まるで本物の先生みたいだ。



ときには担任の先生が、学校に来るようにわたしを説得するため、家に来ることもあったが、お父さんはいじめを放置した責任について、逆に先生を問い詰め、そんな危険なところに通わせるのは、娘の命に関わると言って、先生を追い帰してくれた。


今は、両親がわたしの味方でいてくれる。


家族が前より、ぐっと身近に感じられた。




あとから聞いた話だが、わたしが自殺未遂した日、お母さんはスーパーにいたとき、早く家に帰るようにと、誰かに言われたような気がして、早めに家に帰ったのだという。


もしかすると、お母さんにそう告げたのは、天国にいる美幸だったのかもしれない。


わたしに生きていてほしくて、


こっちに来たらだめだと言って、


自殺を止めさせるために、わたしのお母さんにそう告げたのかもしれない。


わたしがいじめられていることに、一番心を痛めていたのは、もしかしたら美幸だったのかもしれない。



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