☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
早く死んで、美幸のところに行こうとするなんて、わたしはだめなお母さんだね。


美幸はわたしに生きてって、言ってくれたんだね。


ありがとう・・・。





自宅で勉強を始めてから半月ほどたったとき、お母さんが高校のパンフレットをたくさん持って部屋に入ってきた。



「高校・・・?」


わたしの心に、再びずきっと痛みが走った。


わたしに高校に行くことなどできるのだろうか・・・。



「地元の高校は知っている子が入学して、辛いかもしれないけど、遠くの高校ならどうかなって思ったの。」


お母さんはテーブルの上にパンフレットを広げながら言った。


「ほら、こことかどうかな?」


そう言ってお母さんが指差したのは、自宅から急行列車に乗って、片道二時間以上はかかるところにあるとなりの県の高校だった。


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