☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

わたしは、となりの県の高校を受験した。


そして希望の高校に無事合格した。




中学校には、あれから一度も行くことはなかった。


卒業式にも出なかった。




かっちゃんと付き合っていた頃、二人で一緒に卒業して、同じ高校に行くのが夢だった。


でもそれはもう、昔の夢。


かっちゃんの進路は知らないが、スポーツができる地元の高校に行くだろうということは、だいたい予想がつく。





入学式の日、わたしは初めて高校の制服に袖を通した。


高校へ行くには、まず自転車で駅まで十五分、急行列車に乗って二時間、さらに駅からバスに乗って二十分くらいかかる。


通うだけで二時間半以上かかるが、同じ中学校に通っていた卒業生と顔を合わせることはまずないだろう。




その高校は、街の中心地からはやや離れたところに建っている。


高校の建物自体は新しくて堂々としているが、そばには田んぼがあって、パンフレットから想像していたよりも、ずっとのどかな感じがした。



< 114 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop