☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
入学式で、他の新入生たちを初めて見たときも、わたしは同じような印象を受けた。


新入生たちは新たに始まる高校生活に胸を躍らせつつも、どこかのんびりしていて、おおらかな感じがする。


先生たちでさえ、あまりせかせかしていない。


柔和な顔の先生が多いのは、単なる偶然なのだろうか。



入学式の挨拶のときに、初めて校長先生を見た。


校長先生はどこかサンタクロースを思わせる丸みをおびた顔に、丸めがねをかけ、短いひげをたくわえていた。


髪の毛は、くるくるパーマ。


ファッションでこの髪型にしているようには見えないので、もしかしたら天然パーマなのかもしれない。


あとからこの校長先生のあだ名は、サンタだということを知った。


 

わたしの予想通り、幸いこの高校には知っている生徒は一人もいなかった。


わざわざわたしの住んでいる街から、こんな遠いところにある有名でもない普通高校に通う子はいないのだろう。




初めて新しい教室に足を踏み入れようとしたとき、わたしの体は少しだけ震えた。


また前みたいに、ひどいことをされたらどうしよう・・・。


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