☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「わたしは、中谷梓。」


女の子はそう言って、わたしに手を差し出した。


「わたしは沢村美里です。」


わたしは彼女の手を握った。


「すぐそばにいるのに、これまであんまり話したことなかったよね。」


梓は言った。


「そうですね・・・。」

わたしはぼそぼそと返事をした。


「わたしなんかに、別に敬語使わなくていいよ。」


「はい・・・じゃなくて、うん・・・。」


「もしかして、けっこう人見知りするタイプ?」


梓からそう聞かれて、わたしは慌てて首を振った。


「ううん、そういうわけじゃ・・・。」


「なら、よかった。」



梓は微笑んだ。


笑うとすごくかわいい。


このスタイルでこの笑顔。


雑誌モデルにスカウトされそうだ。



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