☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
わたしの他にもこの天窓の下で、亡くなった人のことを想いながらお祈りする人がいたなんて、ちょっと驚きだった。


天国にいる人と近づける場所。


この天窓から空を見上げていると、そんな気がする。




翌日の午前中は梓と二人で、近くにあるプールに行った。


真夏のプールは、ものすごい人でいっぱいだった。


わたしたちはプールの中ではしゃいだり、浮き輪に乗って遊んだりした。




泳ぎ疲れて梓の家に帰ってくると、仕事が休みで家にいた梓のお母さんがオレンジシャーベットを出してくれた。



「ねぇ、美里、あしたは、遊園地に行こうよ!」


梓は冷たいシャーベットを口に運びながら言った。


「うん、行きたい!でも遊園地って、この近くにあったっけ?」


わたしはシャーベットを食べながらたずねた。


「車で行けば、遊園地までそんなに遠くないよ。あしたは、パパは仕事が休みで車を使わないから、お兄ちゃんに運転してもらって、連れていってもらおう!」


「えっ・・・。でもお兄さん、忙しくないかな・・・?」


「大丈夫だって。お兄ちゃんだって、せっかく夏休みなんだし、たまには遊んだほうがいいよ。それにかわいい妹の頼みなら聞いてくれるよ。」



そう言って、梓はそそくさと剛にメールを打った。

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