☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
わたしと剛は空いていたベンチに腰かけた。真夏の太陽がじりじりと肌に照りつける。



「おれ、ちょっと飲み物買ってくるから。」


剛はそう言うと、立ち上がって、ジュースを売っている屋台のほうに歩いていった。


少しして、ジュースのカップを二つ持った剛が戻ってきた。



「梓が絶叫してる間、おれたちはこれでも飲んでよう。」


剛はそう言って、わたしにジュースを差し出した。


「あっ、ありがとうございます。」


わたしは剛からジュースを受け取った。


ストローを口にくわえると、甘くて冷たいジュースが口の中を満たし、喉へと流れ込んでいく。


こんなとき、冷たいジュースは、どんな飲み物よりもおいしい。


ジュースを半分ほど飲み終えたとき、わたしの目に、向こう側のベンチに座った家族連れの姿が映った。



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