☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
お父さんとお母さんと小さな男の子と女の子、それにベビーカーに乗った赤ちゃん・・・。


二人の子供たちはジュースを飲みながら、ときどきベビーカーの中にいる赤ちゃんに話しかけている。


お父さんとお母さんは仲良くおしゃべりをしながら、子供たちの世話を焼いたり、赤ちゃんをあやしたりしている。




去年のちょうど今頃、わたしのおなかのなかには、小さな命が宿った。


小さいけれど懸命に、赤ちゃんはわたしとともに生きていた。


もしも美幸が生まれていたら・・・、わたしもあそこにいるお母さんみたいに、美幸をあやしていたんだろうな・・・。


かわいがっていたんだろうな・・・。


そして美幸は笑ったり、泣いたり、眠ったり、わたしにいろんな表情を見せてくれていたんだろうな・・・。




わたしが産んでいれば・・・、


わたしが中絶なんかしなければ・・・、


美幸は今、この世にいたのに・・・。


生きて、わたしのそばにいたのに・・・。




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