☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
わたしは慌てて、剛のそばからはなれ、シートの上に座り込んだ。


少しして、剛も目を覚ました。


「あぁ、ずい分寝てしまったな。」


剛は起き上がると、大きく背伸びをした。


「剛お兄さん、おはよう!」


わたしは笑顔で言った。


「おはよう・・・?おはようって、まさか朝じゃないよね?」


剛が慌てたように言った。


「うん、朝だよ。」


わたしはわざと剛をからかってみた。


「えっ?まさかおれたち、朝になるまで、ここでずっと寝てたとか!?」


「うん、そう!」


「えーっ、マジで!おれ、朝から大学行かないといけないんだけど!!」


そのとき、西の空に沈みかけている夕日が、空を淡いだいだい色に染めつつあることに、剛は気付いた。


「なーんだ。夕方じゃないか。」


剛はほっとしたように言った。


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