☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「やったー。じゃあ、美里も一緒に泊まろうよ!」


「えっ、でもうち、門限9時だし・・・。」


「夏休みのとき、うちに泊まりに来たじゃん。お兄ちゃんはわたしの家族だよ。だからわたしと一緒に、わたしの家族んちに泊まるって言えば、いいよ!」


「あっ、そうか・・・。」


剛は梓の家族だから、そう言えば、両親は泊まりを許してくれるかもしれない。




お茶を飲み終わると、わたしと梓はそろそろ剛の住まいをあとにすることにした。


「おじゃましました。」


「またねー。」


わたしと梓はブーツをはき、玄関ドアを開けた。


「じゃあ、イブの日、待ってるから。」


剛はそう言って、わたしたちに手を振った。




剛の家を出てからも、わたしはあのとき一瞬だけ浮かんだような気がした、剛の悲しげな表情のことが気になっていた。


わたしは歩きながら梓にたずねてみた。


「ねぇ、梓、剛お兄さんって・・・、本当に付き合ってる人いないの・・・?」


「いないよ。前はいたけど・・・。」


梓は答えた。




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