☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「それ、どうしたの?」


わたしはたずねた。


「いとこが貸してくれたんだ。」


梓は言った。


「ねえ、お兄ちゃん、これ着てよ。」


「えーっ!マジでお断り。」


剛は首を横に振った。


「なんで?絶対似合うよ。」


梓は強引にサンタクロースの衣装を剛に当ててみた。


「ほら、似合うじゃん。」


「どこが!?おれ、白髭のじいさんじゃないし。」


「まぁ、うちの高校の校長先生にはかなわないけど、お兄ちゃんでも十分似合うよ。メガネだってかけてるし。ねぇ、着てみて。」


「だから、お断り!」


「でもわたしたちの中で、男はお兄ちゃんだもん。ねぇ、美里?」


梓からそう言われ、


「うん・・・。」


わたしもうなずいた。


「美里もお兄ちゃんのサンタ姿、見てみたいよね!」


「まあ、そう言われれば、見てみたいけど・・・。でも無理やり着てもらうのもなんだし・・・。」


剛はやや困った顔をしつつも、サンタクロースの衣装を手に持つとこう言った。


「美里ちゃんも見たいって言うなら、しょうがないなぁ。じゃあ、今日は特別サービス。ちょっと待ってて。着替えてくるから。」



剛は衣装を持ったまま、ドアを開けて、彼の寝室へと入っていった。


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