☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
剛は、袋を開けようとしているわたしの手の上に、彼の大きな手を置いて、それを止めた。


突然、手と手が重なり合って、胸がどうしようもなくどきどきしてしまう。



「美里ちゃん、実は・・・、もう一つ渡したいもの、あるんだけど・・・。」


剛は手をはなすと、わたしの目を見つめた。



このまなざし・・・。


あのときと同じだ・・・。


今日はメガネをかけていないからか、あのときよりもさらに強く感じる・・・。


いつもと全然違うまなざし・・・。


なんだろう・・・。


このまなざしの中に、


愛おしさ、


憧れ、


不安、


ときめき、


そういうものがすべて入っているような感じがする・・・。



剛お兄さん、一体どうしちゃったの・・・?


どうしてこんな目で、わたしを見るの・・・?


わたしは剛お兄さんにとって、もう一人の妹みたいな存在のはずだよ・・・?




そして剛が取り出したものは・・・、真赤なチューリップの花束だった。


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