☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
わたしは一歩前に進むと、剛の手から花束を受け取った。


そして花束を胸に抱き、顔を上げると、剛に微笑みかけた。



「ありがとう・・・。」


わたしは想いを声に出した。


「わたしも好き。」



剛の顔にほっとしたような、一気に緊張が解けたような、そんな表情が浮かんだ。


彼もわたしに微笑みかけた。


それから剛はわたしの体に腕を回して、わたしを胸に抱き寄せた。


わたしは剛の大きな胸に顔をうずめた。


あのときはもう一人の妹として、抱き寄せてくれた。


でも今日は大切な一人の女の子として、抱き寄せてくれている・・・。




それからわたしたちは手を取り合って、花壇の近くに置かれたベンチに歩いていくと、ベンチに並んで腰を下ろした。


握り合った手が、とてもあたたかくて、心地いい。


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